セルライ顛末記

「セルフ・ライザップ(セルライ)顛末記」  (3-A栗林 秀人)

○今年3月末から約3ヶ月、ライザップに通うことなく、自前で減量・筋力増強に挑戦(セルフ・ライザップ)した記録です。

1.Result まずは、その成果から

体重:68.5Kg → 60.0Kg(極小値は58.9Kg)

体脂肪率:21% → 16%

 昨年11月人間ドックと今年6月健康診断の結果は、中性脂肪(109→56mg/dl)、LDLコレステロール(126→99mg/dl)、γ-GTP(49→25U/l)などが、有意に低下しました。また、服用していた血圧降圧剤は、朝晩測定しながら休止しています。

2.Motivation 減量を思い立ったきっかけ

 昨年後半から、食欲が増進し、特に甘いもの(職場の自販機缶コーヒー、引き出しのチョコレート、夕食後のお菓子など)を口にすることが多くなり、じわりじわりと体重増加を認識していました。そのせいか、体が重く、昨シーズンはスキーに行く気もせずに、運動不足の悪循環。なんとかしないと、と、札幌でもライザップのCMが。これもありかと。若いころ、スキー講習を受けた時のインストラクター三浦雄一郎氏の80歳エベレスト登頂成功の記憶も新しく、まだまだ体も鍛えて、若々しく活動的でなければと、ネットで情報収集を始めました。

3.Free Counseling ライザップ?なにするの

 man-to-man指導で短期間に体型改造、これからの人生を謳歌するために、30数万円の高額料金の価値があるのか?まずは、無料カウンセリングを受けることに。電話で予約し約3週間後、小一時間のカウンセリングは、若い男性トレーナーが担当。ライザップに興味を持ったきっかけ、目標とする体型、食生活などを聞かれ、ライザップのシステムの説明と、家庭用のものより精密な体重計(体組成計)で現状の身体測定を受けました(下図)。体重の増加もさることながら、内臓脂肪が注意域とのことが一番の発見。さて、ここで、わかったライザップのシステムは。(右のロゴからRIZAPのホームページにリンクしています。)

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(1)Muscle Training 筋トレ

 週2回、個室のジムで50分間、専用トレーナーの密着指導による筋トレを受けます。使用するのは、コナミのような多種の専用機材ではなく、四角い、パイプ製の枠の中にベンチひとつとバーベルだけ。あとはトレーナーが手助けしながら、あちこちの筋肉を鍛えるとのこと。1週間50分×2回で効き目があるのかと訊いたら、「短い時間で効果的に筋肉を痛めて、そのあと筋肉が再生する時間が必要」とのこと。そのために、man-to-manのトレーニングが必要らしい。なかなかの説得力。

(2)Carbonhydrate Free 脱炭水化物

 筋トレ以上に重要なのが食事制限。入会すると、毎日の全食事はもちろん、口にしたものを全て写真に撮って、トレーナーにメール報告することが義務付けられる。何を食べていいかは入会後、詳しく知らされるとのこと。基本は徹底した脱炭水化物。「お米、小麦(麺類、パン、菓子類)芋類、もちろん糖類(砂糖、果物)を徹底的に避ける。」で、ご飯の時に何を食べればいいのかと訊くと、「豆腐と納豆ですよ。」と。お肉、魚、卵は脂分に気をつければ食べて問題ないらしい。ただし、腹八分目で。

(3)Supplement プロテイン、アミノ酸

 ライザップ、もうひとつのポイントがサプリメント。運動前のバームと運動後のプロテインが必須で、かつ、ライザップ特製のものを推奨される。特別の配合機能で、効果が高いとのこと。ただし、値段も一般市販の同系のものの3倍近く。2ヶ月で約5万円。うーむ、少し、ライザップから気持ちが遠のく。なんせ合計料金40万円以上。

4.Determination 決意

 さあ、体も改新したいし、そんなにお金もかけられない。で、ライザップの中身を知ってみると、一番重要な食事制限は、意志次第でなんとかできそう。筋トレは、iPhone用のアプリがたくさんあって、トレーナーいなくてもいいし、機材を使わないのなら家でもできそう。サプリはアマゾンで安いのを探せばいいか。と、ケチな(ではなく節約志向の)考えが優勢となり、「2ヶ月で10Kg減量は十分可能ですよ。」の言葉を信じて、目標を3ヶ月で10Kg減量とし、セルフ・ライザップ挑戦を決意した63歳です。

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5.My Method 3ヶ月の過ごし方

(1)食事 炭水化物回避とカロリー確認

 朝は、グラノーラをブラン(小麦外皮)シリアルに変えて、牛乳、ヨーグルトは無脂肪に青汁、きな粉を加えて。ハムエッグorゆで卵。昼は、職場販売の弁当を、コンビニの野菜サラダにおでん(卵、大根、こんにゃく、豆腐)か蒸し鶏のサラダ、または、ざるそば。時に、ポトフ。夜は、主食を豆腐、納豆にして野菜を多く。飲み物は、水だけでは飽きるので炭酸水や黒酢の水割りなど。ただし、出張、懇親会、孫たちとの食事、風邪気味の時など、何度も掟破りをしたし、娘の誕生日にはケーキも。こっそり(別に隠れなくてもいいけど)、大福やどら焼きも食べましたが、カロリーには常に気を使いました。こうして、いつしか、空腹を楽しめるようになりました。

(2)筋トレ 苦行と息抜き

 週に2、3回、iPhoneAPP(runtasticのSixPack、Squats、PushUps)に従って、段階的にトレーニングをほぼ休まずに3ヶ月実行。運動強度は、最後には力が入らず崩れ落ちるくらい。歯をくいしばって頑張りました。そのほかに、通勤の電車(片道約25分)は立って、つり革に頼らずバランス訓練、家の12階、職場の5階の昇降は階段で、時々サイクリング、エアロバイク。会議中には、机の下で握力トレーニングも。そうしているうちに、筋肉痛も嬉しくなってきました。ただ、本当に疲れた時は、間隔を開けて、無理は避けました(フルタイム会社員です)。

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(3)サプリ:筋トレの日と筋肉痛が残った日だけ、運動前にSUPER VAAM、運動後にamino vitalと、寝る前にMUSASHI KUANを摂取。効果ありと感じています。ライザップの高額サプリには、筋肉増強剤が含まれているのでは、との疑念も。オリンピックを目指す人は、事前に確認してください。

6.Process 経過

 最初の体重グラフでもわかるように、いきなり一週間目から明らかな減量効果がありました。無駄な脂肪がいっぱいあったからでしょうが。これが意欲を高めて、3ヶ月継続できたのかと。また、明らかに体が軽く感じられ、当初は息切れしていた階段も最近は一段飛ばしで軽々です。以前は、交差点を小走りで渡るだけであった膝の違和感もなし。4月下旬は義理の母の葬儀、6月初旬は風邪ぎみで、食生活が乱れましたが、さほど後退しなかったのは、筋肉増強の成果かと。毎日の体重測定も意欲持続の助けになりました。

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7.Before After 振り返って

 残念ながら、始める前の肉体写真を撮っておかなかったので、披露することができませんが、鏡にふと映る上腕から胸郭、腰回りに、我ながら感心します。意外と苦労もなく、高い成果が得られたことに驚きです。体を動かすことが苦にならないどころか、楽しくなりました。40万円超を節約したご褒美に買ったAppleWatchも、今では寝る時以外、腕から外すことができないくらい活躍しています。

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8.For A Long Time To Come 持続

 ここで目標達成と喜んでしまうと、一気に怠惰な生活に戻りそうな自分が怖いので、当初目標の10Kg減まであと2Kgほど、時間をかけて達成を目指します。目標は80歳でエベレスト登頂、とはいきませんが、当面、70歳で、、、、何しようかなあ、富士山登頂?スキー場シーズン券?道内自転車旅行?カナディアンロッキー???うーん、取り敢えず健康でいないと何もできないということで。


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